音響機器いろいろ

音響機器なんて言うと、ややこしそうだったり、値段が高そうだったり
ちょっとタッチしたくないイメージがあるかもしれませんが
無料ではないですが、思っているほど高価でもありません
ここでは、ネットで音声配信を行うのに、あると便利になる必要最低限の機器と
あると便利かも?というものを数ある機器の中の一部ですが紹介していきます


「サウンドハウス」
http://www.soundhouse.co.jp/
この店は音楽家の間では定番となっている店です
紹介した機器の値段を見たりするのに使って下さい


マイク


まずはマイクです
大型家電量販店やパソコンショップなどで数百円〜2千円程度までで実に豊富な種類が売っています
が、はっきり言って音質はどれも・・・
ただ電話感覚でお話をする程度ならば十分なのですが
それでギター等の音を拾ったり、歌を歌ったりということをするのには
やはり不向きです

そういったマイクではなく、ボーカル用マイクとして販売されているものを利用した方が
音質ははるかに向上します
一般に定番とされているSM58のようなマイクですと
9000〜10000円程度というイメージを持っている方もいると思いますが
実はボーカルマイク全てがこの値段というわけではありません
3000円以下で買えるボーカル用マイクなんかもあります
意外でしょ?w


外部設置型音源・オーディオインターフェイス


パソコンの中には音源ボード、サウンドカードなど様々な呼び方をされる
音をつかさどるパーツが組み込まれています
パソコンの音は全てこの音源が発します
また、パソコンに入力した音もこの音源を経て入力されます

音源部にこだわって自作パソコンを組んだ人や購入した人はそれほどでもありませんが
市販のパソコンの多くはろくな音源を積んでいません
この音源がひどいとどういうことが起こるのかといいますと

ノイズがひどい、拡声能力が低い、音質劣化が激しい等の症状が現れます
悲しいかな、そんな音源が乗ったパソコンでその音源を使う限り
もはやどうにもなりません・・・
また、高性能な音源ボードを搭載していても、内部処理によるノイズは避けることができません

では、パソコンの買い替えや、パーツの組み換えが必要なのか?
と言いますと、改善策はあります
それが、パソコンの外に設置できてUSBで接続できる音源が存在するのです
これを導入することで、こういったノイズ等の問題が激減します

値段はピンキリです(これについてはサウンドハウスさんよりも量販店を確認してください)
高いものですと3万円以上のものなんかもありますが・・・
1万円以下で買えるものもあります
今後、パソコンを買い換えたりしても、そのまま使いまわしができますから
結構安い買い物かもしれませんね


ミキサー


ミキシングコンソール、通称ミキサーですが、まずはイメージしてください
インターネット経由でカラオケを配信しようとします
友達が来ているのでデュエットにして、更にキーボードを弾きながらやろうかな
なんて考えます

さぁ、一体どうやってこの全ての音を配信しますか?

そんなの無理?
いえいえ、そんなことはありません
それを可能にするのがミキサーです
1chにマイク1本目
2chにマイク2本目
3chにパソコンのカラオケの左側から聞こえる音
4chにパソコンのカラオケの右側から聞こえる音
5chにキーボードの左側から聞こえる音
6chにキーボードの右側から聞こえる音
とそれぞれを接続して・・・
それぞれにバランスよくなるように音量を調節して・・・
最後にまとめて出力した音をパソコンへ送りだせば???

はい、できますね

このミキサーはテレビ局でもレコーディングスタジオでもライブハウスでも
クォリティのある音を扱う現場では必ずといっていいほど心臓部として
活躍する大事な機器になります

値段は??
ベンツが買える・・・なんてものもありますがw
安価なものですと5千円でお釣りが来ます
先ほどの例では6ch使用しましたが、人によっては4chで十分だったり
8ch使う人もいるでしょう
多くても12chあれば十分です
それは、各自がどれだけ必要かを考えて購入する必要がありますが
これ一台あるだけで、かなり重宝することは間違いありませんね


マルチエフェクター


ネット配信された音声を聞いていると、よくカラオケでいうエコーのような残響音が
かかっていて、すごく綺麗に聞こえる人がいますね
正確にはエコーではなく、リバーブというのが正しいのですが
(エコーはリバーブの種類の一つ)
こういった残響音をつけたりといった、音に効果を付与する機器を
エフェクターと言います
リバーブに限らずギターを「ぎゅいーん」と歪ませたりするあれもエフェクターの仲間ですね
ネットで音声配信する場合、リバーブだけあれば十分なのですが・・・
時にはそれ以外のものが必要になる事もあります
なので、最初に仕入れるのでればマルチタイプのエフェクター
つまり、いろんな効果が一台で演出できるタイプを準備すると
より楽しめると思われます
値段は数千円程度からあります


イコライザー


ここからは、あると便利かな?という機器の紹介です
イコライザーは周波数帯ごと、言い換えれば音の高さごとに
音量を決めることができる機器です
そのままの音ではどうもしっくりこないな〜なんて時に
低音を少し強くしたり、高音のしゃりしゃり感を出してみたり
反対に低音を少し抑え目にしてみたり・・・といった好みの音を作るのに重宝します
イコライザーには大きく2種類のタイプがあって
一つはパラメトリックイコライザーと呼ばれるものです
これは、先述したミキサーの多くに最初からついています
もう一つはグラフィックイコライザーと呼ばれるもので
挿絵のような感じの機器です
より細かい調節が可能ですが、調節できる周波数帯の数は値段によって変わります


コンプレッサー・リミッター


コンプレッサーやリミッターは一台にまとめて両方の機能が備わっているモデルも多く存在します
楽器を演奏している時や歌を歌っている時なんかに特に必要になりますが
音には強弱がつきものです
意識してなくても、声が出しやすい部分は大きな声になりますし
出しにくい部分は小さな声になります
何らかのショックで大音量で楽器の音が出力されてしまうこともあります
操作ミスでハウリングを起こしてしまう事等もあります
そんなとき、音量が大きくなりすぎて音が割れてしまったり
最悪の場合機器を損傷してしまうこともあります
大きな音を見越して音量調節をしておくと
小さい音がほとんど聞こえなかったり・・・なんてこともあります
それを防いだり、軽減したりするのがこの機器です
ある一定の音量を超えた場合、少し圧縮して小さめにしてしまうことで
音量のばらつきを押さえたり、急な大音量に対処するのがコンプレッサー
ある一定の音量を超えたら、それ以上の音量にならないようにしてしまうのがリミッターです
自宅からネットで音声配信する程度では、そんなに必要でもないですが
防音の行き届いた部屋から配信できる人なんかには重宝しますね



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